懐かし漫画『ウォー・クライ』

最近になって、子供の頃に読んでいた漫画を読み返すことがある。
以前であれば、読みたくなっても、古本屋やネットのオークションで探さなければならず、
なかなか読むことはできなかったが、
電子書籍のおかげで、昔の名作を気軽に読むことができるようになった。

そんな懐かしの漫画を紹介していく。
まずは、竜崎遼児の『ウォー・クライ』である。

今はなき少年ビッグコミックに連載されていたラグビー漫画。
不良高校生が反発しながらも、ラグビーの楽しさに目覚めていくというストーリーであり、
「スクール☆ウォーズ」のパクリではと思われるかもしれないが、こちらの連載の方が先だ。
セリフも絵も荒々しく、現代の綺麗な絵に慣れた目では見づらさも感じるが、
一種独特の雰囲気を湛えた登場人物たちの行動に目が離せなくなる。

作者は、この作品の連載時に、月刊少年ジャンプにも「どぐされ球団」という作品を同時に連載していた。
スポート漫画といえば、当時は、水島新司の野球漫画が全盛であり、一方ジャンプでは、ちばあきおの野球漫画も人気だった。
そんな状況の中、あえてラグビー漫画で当時の少年たちの目を覚まさせようとした竜崎遼児の熱は、今読み返してみてもアツい。
そういえば、連載時には、表紙に作者のアツい一言が毎回載っていて、これも楽しみだったのを覚えている。