昭和50年代に週刊少年ジャンプに連載していた金井たつおの「ホールインワン」。
当時としては珍しいゴルフ漫画だ。ゴルフ漫画の先駆的存在ではないだろうか。
ゴルフの名門校が舞台。主人公の戸橋は周りからの嫌がらせなどを跳ね返して、持ち前の明るさで仲間を増やしながら成長していく。
当時の漫画ではありがちな、超人的なライバルとかありえない必殺技とかを出すことなく、
戦略的な事も含めて、今読み返してみても、結構しっかりとまっとうにゴルフを描いている。
注目は、キャディーとして戸橋をサポートする安保の存在だ。運動神経はよくないが、数学が得意で、コース攻略に抜群のセンスを持っている。
この二人の絶妙なコンビネーションがこの作品にスポーツ漫画としての奥行きを与えていると言える。
ゴルフの面白さのポイントをこの漫画で教えてもらったのだと、今にして思うところである。
少し前は、この作品を読むには、古本屋で探すしかなく、読むのは難しかったが、
今では、電子書籍になっているので、手軽に読めるようになっている。