森博嗣さんのファンクラブが主催した講演会に行ってきた。
これまでにも何回か行われているのだが、なかなか機会がなかった。
今回はちょうど仕事の関係で上京することになったため、参加することができた。
講演の内容は著作権の関係がありここには載せられないが、
いかにも森さんらしく、ユーモアを交えつつ進められる話に引き込まれ、あっという間の2時間だった。
ネタばれや他の小説家についての楽屋オチ的な話もあり、いかにもファンに向けた講演という感じでとても楽しかった。
考えてみれば、周りに座っている200名以上の人間が全て森博嗣ファンという、普段ならありえない
本当に特殊な状況だったわけだなぁ。
森さんがいつも言われているように、小説を読む人って本当に少ない。特殊なのだ。
職場でもほとんどいないし、たまにいても趣味が一致せず話が合わなかったりする。
嫁さんも本は読むけど、ミステリィはまったくと言っていいほど読まないし。
そんな普段の状況を、半ばあきらめつつどこかで寂しくも思っていたのかもしれない。
森さんの言うジョークで会場全体に笑いが広がったとき、なんとも幸せな気分になったのもそのためか。
何かを共有することの心地よさということかな。
でも、たぶん、それが日常になるとうっとうしくなるんだろうとも思う。
日常の中に非日常が紛れ込むからその非日常が輝くのだ。
また、一人で森博嗣さんの本を読む日常に戻ろう。