池袋の新文芸座で開催された「ディヴィッド・リンチ・オールナイト」を観てきた。
「エレファントマン」、「ロスト・ハイウエイ」、「マルホランド・ドライブ」の3本立て。それに滝本誠さんと柳下毅一郎さんのトークショーも。
リンチの作品を映画館で見るのは初めてだったので、とても楽しみにしていた。
期待以上に新文芸座は設備が整っていて、スクリーンも大きく、音響も良かった。
作品世界にどっぷりと浸かることのできた満足の6時間あまりだった。
3作品ともリンチの代表作であり、特に大好きな「マルホ」を映画館で見れてうれしかった。
それにしても、あらためて見たが「マルホランド・ドライブ」は良くできた映画だ。これまでに何度も観ているが全てを理解できてはいない。物語構造はほぼ分かっているつもりだが、観るたびに新しい発見がある。観るたびに感動するシーンが違うのだ。
リンチ作品はどれもそうだが、謎を解明することの無意味さを思い知らされる。謎を解くことが映画を理解することに直結しないのだ。
「ロスト・ハイウエイ」から「マルホランド・ドライブ」への流れが今度公開される「インランド・エンパイア」にも繋がっているようである。
また謎に翻弄されるのだろうか。とても楽しみだ。