「ColdFire基板」にはSilentCというCインタプリタが書き込み済みであり、手軽にプログラミングができる環境が整っている。
が、構想しているシステムの通信関連で、SilentCでは機能的に不足しているため使用を断念した。
Interface誌の2008年10月号に掲載されているGCC開発環境を使うことにする。
環境構築自体は記事に書いてあるとおりだが、すでに2年近くが経過しているため、種々のツールのバージョンが上がっている。
バージョンのズレで不具合がある事も考えられるので、当時コンパイルされ、動作も確認されているバイナリ・ファイルをInterface誌のWebサイトからダウンロードして使用した。
Cygwinは公式サイトから最新版をダウンロードし、インストールした。
なお、インストールパッケージで追加指定したパッケージは、以下のとおり。
・ Develカテゴリのgcc
・ Libsカテゴリのlibgmp-devel
・ Libsカテゴリのlibmpfr-devel
・ Perlカテゴリ全体
・ Libsカテゴリのtcltk
特に問題なく、インストールが完了した。
ツール・チェインの実行ファイルへパスを通す以下のコマンドは、.bashrc に追加しておく。
export PATH=/usr/local/m68k-tools/bin:$PATH
ちなみに、そのSilentCを開発し、Interface誌2008年9月号にも記事を書かれている中本伸一さんは、WindowsCEの超有名アプリケーションである「Oyajin Appointment」などを開発されたOyajinさんその人らしい。
Oyajin Appointment や Oyajin Note Taker にはお世話になったなぁ。また、違った分野でお世話になるとは。