POOMをPythonで操作できるPypoomというモジュールを見つけた。
POOM とは、Pocket Outlook Object Model のことであり、Pocket Outlookのデータを操作する仕組みであり、Pypoomは、Pythonによる実装だ。
あちら製であり、日本語の解説も見当たらず手探りで設定してみた。
まず、Pythonのバージョンは、2.4以上が指定されていた。(PythonCEの最新版(2.5)をインストールしているので問題なし)
また、ctypesとcomtypesが必要なモジュールとして指定されていたが、ctypesは2.5には標準で入っているらしい。
comtypesは指定されたリンクから必要なファイルをダウンロードした。
最新バージョン( 0.4.1 )はうまく動作しなかったため、少し古い 0.3.2 を、まずはパソコンへインストール。次に、Google Calendar APIのときと同様に、インストールされたモジュールをディレクトリごとW-ZERO3[es]側にコピーする。
最後にPypoom本体のインストールである。
ダウンロードはここから。
readme.txt ファイルの指示どおりに、
・ generated/ の中身(2つのファイル)を (Pythonインストールディレクトリ)/Lib/comtypes/gen/ にコピー
・ pypoom.py を (Pythonインストールディレクトリ)/Lib にコピー
以上で設定は終わりで、サンプルが動作するはずであったがエラーになってしまった。特に注意書きも見当たらず、なかなか解決せず、ここで少々てこずってしまった。
結論から言うと、「(Pythonインストールディレクトリ)/Lib/comtypes/gen/」 に、”__init__.py“ファイルが無いことが原因であった。
このファイルは自分で作ってもいいのだろうが、
Pythonコンソールで、
import comtypes.client
とすることで作成された。仕組みを理解していないので、根本的な解決になってないな。
ともあれ、これで設定は完了である。
サイトにあったサンプルが正常に動作したことを確認した。
(連絡帳の名前を小文字から大文字に変換し、表示するだけのプログラム)
これで、PythonCEでPocketOutlookのデータを操作することができる。
とりあえず、GoogleCalendar との連携を少し試してみたい。