Bluetooth による ActiveSync で パススルー が正常動作しない

投稿者: | 2008年1月9日

前の記事で、Bluetooth による接続、およびActiveSync による同期までの経過をまとめた。
USB接続による ActiveSync では、パススルー機能により、接続先のパソコンのネット接続を利用したインターネット接続が可能であった。W-SIMを持たない僕にとっては、W-ZERO3[es]のネット接続は今のところこの方法しかない。
ただ、USB接続ではケーブルが邪魔であり、そのため、ワイヤレス環境にしたいと思い、Bluetooth を導入してみたのだ。
Bluetooth 接続による ActiveSync が成功し、それならば次はネット接続だと InternetExplorer(IE) を起動したところ、エラーになってしまった。他にもOperaやGooSyncでもエラーが発生したのは、前の記事で記述したとおり。
まったく接続できないわけではなく、Operaでは、ホームページの閲覧は可能だし、個人的に作成したPythonスクリプト(ネット接続するもの)もきちんと動作する。
ということは、パススルー機能はきちんと動作しているのではないかと思われる。
おそらく、OSが定めたネット接続の確認処理というものがあり、それを厳格に守っているのが、 IE や GooSync であり、若干(OS から見て)行儀の悪いのが Opera だということなのではないか(よくわからないが)。
何とか原因となるものにたどり着けないかと、ネットの情報を探り、設定を弄り、さまざまなことを試してみたが、結果としてうまくいかなかった。
その作業の中で気になったことを書きとめておくことにする。
([:下:]のとおり)


USB接続前後のレジストリで変化のあるところは、
[HKEY_LOCAL_MACHINE\System\State\Connections]
 count = 1
[HKEY_LOCAL_MACHINE\System\State\Connections\Desktop]
 Description = “CurrentDTPTNetwork”
 count = 1
などである。
\Connections\count は、接続方法の数を表しているようで、接続中は 1 以上になる。プロキシを指定したときには 2 となり、\Connections\Proxy にも値が設定される。
このレジストリを使用して接続を判断しているツールもあるようであり、IEなどのネット接続にもこのレジストリを使用しているのではないかと考えた(が、確信無し)。
そこで同じように、Bluetooth 接続時のレジストリを調べてみると案の定の状況。
というのは、
[HKEY_LOCAL_MACHINE\System\State\Connections]
 count = 0
となっていたのだ。
これでは、たとえばこのレジストリでネット接続を判断しているソフトは回線断と判断し、(自動接続が指定されていれば)他の手段で接続しようとするだろう。
このレジストリを問題なく設定すれば、IEも正常動作するのではないか。
ということで、いろいろ試してみたが、残念ながらだめだった。
ネットにも有効な情報を見つけることができなかった(たぶん探し方もまずいだろうが)。
もしかすると、まったく見当違いの作業をしているのかもしれない。
今後も情報収集をしながら原因を探っていくつもりである。